- ドラムがどんな楽器か知りたい
- ドラムに興味があるけど、自分にできるかわからない
- ドラムを始めたいけど、何をしたらいいかわからない
音楽好きな人は「あんな風に楽器を弾けたらな〜」と一度は考えますよね。
ドラムは手足をバラバラに動かす楽器なので、自分にはできないと諦める人もいるかもしれません。
憧れるけど、難しそうで手が出せないと思われがちなのがドラムです。
はじめまして。

独学でドラムを始めて10年以上のまーしーです。
僕もはじめはドラムが難しい楽器だと思っていました。
でもいざやってみると10年以上続けられています。
ドラムは手足がバラバラで難しそうに見えますが、一定の規則があるので、慣れれば誰でもできる楽器です。
この記事ではドラムの役割・名称・叩き方などの基本を解説していきます。
- ドラムの基本を知りたい人
- ドラムをやってみたい人
- ドラムが難しそうでためらっている人
この記事を読めば、ドラムの基礎知識が身につき、ドラムに挑戦したくなりますよ。
さっそく見ていきましょう。
ドラムってどんな楽器なの?

ドラムとはギターやベースのような1つの単体楽器ではなく、複数の打楽器やシンバルを組み合わせたドラムセットを演奏する楽器です。
演奏にはドラムスティックを使い、両手足でそれぞれの打楽器を叩くきます。
一定のリズムを叩くことで曲の土台を作ります。
- 複数の打楽器やシンバルを組み合わせたドラムセットを演奏
- ドラムスティックを使って、両手足を使って演奏
- 曲の土台を作る
ドラムの役割は「リズムキープ」と「曲の指揮者」

ドラムの役割は主に次の2点です
- 曲のテンポを一定に保つ
- イントロ→Aメロ、Bメロ→サビなど、曲の展開の合図を出す
曲のテンポを一定に保つのは、想像していたかもしれません。
バンド全体の指揮者のように、曲の展開の合図(フィルイン)を出すことも重要な役割です。
ドラムセットの名称

ドラムセットは打楽器やシンバルの集合と説明しましたが、それぞれの楽器には名前がついています。
ここではドラムセットのそれぞれの名称を解説していきます。

ハイハット

リズムを刻むメインのシンバルです。
上下2枚のシンバルで構成されていて、左足でペダルを踏みオープンクローズさせることで幅広い音色を演奏できます。
スネアドラム

ドラムセットの中で一番高い音がなるドラムです。
基本の8ビートでも使われたり、曲のアクセントに使ったり、一番使用されます。
バスドラム

ドラムセットの中で一番低い音がなるドラムです。
右足で演奏し、拍の頭に入れることが多いです。
上記のハイハット、スネアドラム、バスドラムの3点セットで基本の8ビートは演奏されます。
クラッシュシンバル

曲のアクセントを出すためにならすシンバルです。
ジャーンという大きい音が特徴です。
ライドシンバル

ハイハットの代わりにリズムを刻むシンバルです。
ハイハットがチッチッと短くなるのに対し、チーンチーンと長さのある音が特徴です。
ハイタム、ロータム(タム)

スネアの前にある2個のドラムをハイタム、ロータムといいます。
曲の展開の合図であるフィルインで使うことが多いドラムです。
フロアタム

ハイタム、ロータムと同様に曲のフィルインで使われるドラムです。
たまにハイハットやライドシンバルのようにリズムを刻むのにも使われます。
以上が基本的なドラムセットの名称です。
ドラムセットの名称についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
「ドラムセットのそれぞれの名称や役割、音を解説」
スティックの基本:チップ・ショルダー・シャフト・グリップ

次にドラムスティックの基礎知識を解説します。
ドラムはドラムスティックを使って演奏します。

ドラムスティックは部位により名称があります。
- チップ:スティックの先端。基本ここで叩きます
- ショルダー:スティックのチップの下。シンバルはここで叩きます
- シャフト:ここは基本的には使いません。
- グリップ:スティックを持つ箇所です。
こちらの記事では自分に合ったスティックの探し方を解説しています。
もう迷わない!誰でも簡単、自分に合ったドラムスティックの見つけ方
譜面の読み方

ドラムを演奏する時に譜面を見ることがあります。
譜面は画像のような五線譜に音符が書かれており、それぞれの音符で叩く楽器が変わります。
譜面によって表記の仕方が変わる場合もあります。
曲と聴き比べてどこを叩いているか確認しましょう。
こちらの記事では譜面の読み方を詳しく解説しています。
ドラム譜面完全攻略。見方や記譜の仕方、コツを解説。
ドラムはどこで練習するの?自宅とスタジオでの練習

ドラムを練習する場所として、自宅とスタジオの2箇所が挙げられます。
自宅練習
- 練習パッドを叩いて基礎練習
- クッションや枕を並べて、ドラムセットのイメージトレーニング
- 耳コピや譜面で曲のドラムを覚える
- Youtubeでプロドラマーの演奏を見て勉強する
- 電子ドラムを自宅に置いて練習する
スタジオ練習
- 生ドラムを叩く
- ドラムセットを使った基礎練習
- 曲を流しながら、曲に合わせて演奏する
- 録画・録音をして自分のプレイを客観的に見る
- 他のメンバーと一緒に練習する
こちらの記事ではより詳しく練習場所について解説しています。
「ドラムはどこで練習するの?自宅練習、スタジオ練習のメリットデメリットを解説」
ドラムは独学でもできるようになるの?

重要なことは「継続すること」です。
継続する上で大切なことは次の4つです。
- 毎日練習する
- 目標を決める
- 知識を学ぶ
- ドラム仲間と交流する
独学のポイントについてはこちらの記事でも解説しています。
「ドラムは独学で叩けるようになるの?誰でも上達できる4つのポイント」
スティックの持ち方

ここからはより実践に近い解説をしていきます。
まずはドラムスティックの持ち方です。
ドラムスティックはギュッと握ればいいわけではなく、リラックスして持つことが大切です。
- スティックの3分の1くらいに人差し指の第一関節を当てる
- 人差し指と親指で挟む
- 中指、薬指、小指の第一関節をスティックに添える

まずスティックの3分の1くらいのところに、人差し指の第一関節を当てます。

次にスティックを人差し指と親指で挟みます。

親指と人差し指で挟んだ時に、画像のように隙間が開かないように持ちます。

残りの中指、薬指、小指の第一関節をスティックに添えるようにスティックを包みます。
これが基本的なスティックの持ち方となります。

スティックを持つときは、ギュッと握りすぎないように注意しよう。
こちらの記事ではより詳しくスティックの持ち方を解説しています。
「【脱初心者ドラマー】画像で簡単ドラムスティックの持ち方」
ドラムの構え方
スティックの持ち方が分かれば、次にドラムを叩けるように構えてみましょう
イスの座り方

ドラムを叩くときはイスに座って叩きます。
イスに座るとき背筋と膝より下の足が垂直になるように座ります。
イスの高さは好みによって変わりますが、基本的には膝より少し高いくらいにセッティングするのが良いでしょう。
スティックの構え方

次にスティックの構え方です。
肩や肘に力を入れず、リラックスして構えるようにしましょう。
- イスに座った状態で、両腕をダラーンと下に落とす。
- そのまま肘を90度曲げ、両手を自分の前に持ってくる。
- リラックスした状態でスティックを構える。
スネアドラムや練習パッドは、太ももより少し高い位置に来るのが基本です。
ドラムセットでの構え方

ドラムセットでは画像のように右手と左手をクロスにしてドラムを叩く「クロスハンド奏法」で演奏します。
- 右手でハイハットを叩く
- 左手でスネアドラムを叩く

僕は左利きなので、ハイハットを左手で叩くオープンハンド奏法で演奏しているよ
ドラムセットのセッティングはこちらで解説しています。
「【手順通りで誰でも簡単】楽に叩けるドラムセッティングの見つけ方」
スティックの振り方。基本フォームを解説
スティックを振ることをストロークと言います。
ストロークは肩→肘→手首→指と波のように連動して動かしていきます。
ダンスのウェーブをイメージしてもらうと分かりやすいです。
スティックを振るとき、力いっぱいドラムを叩くイメージを持っているかもしれませんが、手や腕に力を入れずに脱力した状態で行います。
基本的なストロークは以下の手順で行います。
- 肘を90度くらい上げる(この時手首は力を入れず脱力する)
- 手首を返す(スティックは人差し指と親指で挟んだ状態)
- 肘を落とす
- スティックが打面に当たる

スティックを振ったときに手や腕に力が入らないように脱力した状態を意識しよう
スティックの振り方についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
【すべてに応用できる】ドラム初心者が知るべき4つのストローク
いい音のならし方についてはこちらの記事で解説しています。
あなたのドラムが劇的に『いい音』に変わるたった2つのポイント
8ビート(エイトビート):ドラムの基本ビート
ドラムを叩く際の基本的なリズムを8ビート(エイトビート)と言います。
これを叩けるようになれば、簡単な曲は演奏できるようになります。
慣れれば簡単にできるようになるので、ゆっくりやってみましょう。

- 右手でハイハットを8回叩く
- 左手でスネアドラムを3回目と7回目に叩く
- 右足でバスドラムを1回目と5、6回目に叩く
- 右手でハイハットを8回叩く
- ハイハットとスネアドラムを一緒に叩く
- ハイハットとバスドラムを一緒に叩く
- スネアドラムとバスドラムを一緒に叩く
- 全部を一緒に叩く

- 1.2.3.4.5.6.7.8とカウントを口で言いながら練習しよう
- メトロノームのカウントに合わせて練習するとやりやすいよ
- 自分ができる速さからゆっくり練習しよう
8ビートの練習方法はこちらで詳しく解説しています。
【ドラム初心者】誰でも簡単に8ビートが叩ける方法を5ステップで解説
色々なビート

8ビート以外にも曲によって色々なビートを使い分けます。
ここでは主なビートを紹介します。
- 8ビート
- 16ビート
- 2ビート(ブラストビート)
- 4ビート
16ビート
先程の8ビートはハイハットを8回叩くビートでしたが、ハイハットを両手で16回叩く16ビートもよく使われます。
練習としては右手だけで叩いてみて、慣れてきたら左手を追加するやり方がやりやすいです。
2ビート(ブラストビート)
8ビートではハイハットを8回叩くときの3、7回目にスネアを入れていましたが、
ハイハットの2、4、6、8回目にスネアを入れるビートを2ビートと言います。
「ブラストビート」と言われ、メロコアなどでよく使われます。
4ビート
よくジャズで使われるビートで、4分音符にアクセントがあるビートです。
ライドシンバルやハイハットを使い、チーチッキチーと鳴らします。
フィルイン
「Aメロ→Bメロ」や「Bメロ→サビ」など、曲の展開の変わり目にドラムが合図を出しますが、この合図をフィルインと言います。
主にスネアやタム、シンバルを連携させて、小節の最後に入れることが多いです。
ドラムを始めるのに買うべきもの5選
ドラムを始めようと思った時に最低限買った方がいいものは次の5つです。
- ドラムスティック
- チューニングキー
- スティックケース
- 練習パッド
- メトロノーム
こちらの記事ではより詳しく初心者が買うべきものを解説しています。
「ドラム初心者が買うべきもの5選」
まとめ:ドラムをはじめよう
以上、ドラムをはじめる際に知っておくべき内容をまとめました。
前半では基礎知識を書き、後半では実践的な内容を書いています。
- ドラムの役割は「リズムキープ」と「曲の指揮者」
- ドラムセットのそれぞれの名称
- スティックの基本
- 譜面の読み方
- 練習場所は自宅とスタジオ
- 独学で大事なことは「継続すること」
- スティックの持ち方
- イスの座り方
- スティックの構え方
- スティックの振り方
- 8ビート
- いろいろなビート
- フィルインは曲の展開の合図
- 初心者が買うべきもの5選
ドラムは手足がバラバラで難しいと思われていますが、練習することで誰でも叩ける楽器です。
ドラムを叩けるようになると、音楽をより楽しむことができます。
ぜひチャレンジしてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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