- ドラムスティックの正しい持ち方を知りたい
- スティックが上手く扱えない
- プロの持ち方を知りたい
いろんなドラマーのプレイを見ていると、スティックの持ち方は人によって違うように見えます。
一見違う持ち方をしているように見えますが、実はいくつかポイントがあります。
こんにちは、独学ドラマーのまーしーです。
好きなスティックはVic Firthのスティーブ・ガッドモデルです。
この記事ではドラマーにとって基本となるスティックの持ち方について解説していきます。
この記事のポイントを押さえると誰でもプロのようにスティックを持つことができます。
スティックを自在に操るためには「正しい持ち方を手に馴染ませることが重要」、ということで早速見ていきましょう。
スティックの持ち方の基本

スティックの持ち方の手順は次のとおりです。
- スティックの3分の1くらいに人差し指の第一関節を当てる
- 人差し指と親指で挟む
- 中指、薬指、小指の第一関節をスティックに添える

まずスティックの3分の1くらいのところに、人差し指の第一関節を当てます。

次にスティックを人差し指と親指で挟みます。

親指と人差し指で挟んだ時に、画像のように隙間が開かないように持ちます。
この時、指にギュッと力を入れないようにしましょう。
リラックスして持ちます。

残りの中指、薬指、小指の第一関節をスティックに添えるようにスティックを包みます。
これが基本的なスティックの持ち方となります。
持ち方の種類

次に持ち方の種類を解説します。
スティックの持ち方には、叩くときの手の角度によって名前や使い方が変わります。
マッチドグリップ

先ほど解説したスティックの持ち方を「マッチドグリップ」といいます。
基本的はドラムはこの持ち方で叩きます。
手の角度により、さらに3つに分かれます。
ジャーマングリップ

ジャーマングリップは構えた時に手の甲が上になっているグリップです。
腕全体や手首を使って、小さい音から大きい音まで音量調節をしやすい持ち方です。
指を使いにくい持ち方なので、リバウンドコントロールには少し練習が必要です。
- 小さい音から大きい音まで音量調節しやすい
- 指を使ってのコントロールがしにくい
フレンチグリップ

フレンチグリップは構えた時に親指が上になっているグリップです。
指を使いやすいので、速い連打や一定の音量での連打がしやすい持ち方です。
手首が使いにくいので、無理矢理使おうとしてケガをしないように注意しましょう。
- 速い連打や一定の音量での連打がしやすい
- 手首が使いにくいので、音量調節はしにくい
アメリカングリップ

アメリカングリップは構えた時に手の甲が斜めになるグリップです。
ジャーマングリップとアメリカングリップのいいとこ取りのような持ち方です。
特にデメリットもなく、初心者はまずこの持ち方から覚えていけば良いでしょう。
- 手首を使いやすく、ドラムの音量調整をしやすい。
- 指も使いやすいので、速く一定の連打を行いやすい。
レギュラーグリップ

マッチドグリップと違う持ち方で「レギュラーグリップ」というのもあります。
ジャズ等でよく使われる持ち方です。
叩き方やスティックコントロール等、マッチドグリップと感覚が違います。
ジャズをやりたい方以外は基本的にはマッチドグリップで練習すればいいでしょう。
余裕があればレギュラーグリップも練習してみてください。
- 親指の付け根にスティックの3分の1くらいの箇所を挟む
- 薬指、小指をスティックの下に入れる
- 人差し指、中指の第一関節をスティックに添える

親指の付け根にスティックの3分の1くらいの個所を挟みます。

薬指と小指をスティックの下に入れます。

人差し指と中指の第一関節をスティックに添えます。
ドアノブをひねるようにスティックを回転させ、ドラムを叩くグリップです。
色々な持ち方を組み合わせる

ドラムを叩くときは、上記の持ち方の1つを使うのではなく、演奏の状況により複数の持ち方を使い分けます。
例えば次のような例があげられます。
- ハイハットを強弱をつけて叩く→ジャーマン、アメリカン
- ハイハットを一定の音量で叩く→フレンチ、アメリカン
- ライドシンバルを叩く→フレンチ
- スネア、タム、フロアのタム回し→ジャーマン、アメリカン、フレンチ
1つの持ち方のみのこだわるのではなく、複数の持ち方を使いこなせるようになりましょう。
上級ドラマーの持ち方は「小指支点グリップ」

これまで解説してきた持ち方を習得できれば、十分にドラムは叩けるようになります。
しかし、さらに上のドラマーを目指すなら「小指支点グリップ」も知っておきましょう。
- 人差し指と親指でスティックを挟むのとは違い、小指と薬指でスティックを挟むグリップ
- パッと見は普通のスティックの持ち方と変わらない
- メリット
- ドシっとした音を叩ける
- 音がふくよかになる
- 指からスティックが離れなくなる
- ポイント
- 他のグリップと同様に使い分ける
- ギュッと握りすぎない
- 腕全体でスティックを振る
持ち方の手順は次の通りです。
- スティックの根本を小指と薬指で挟む
- 親指、人差し指、中指をスティックに添える

スティックの根本を小指と薬指で挟みます。

親指、人差し指、中指をスティックに添えます。
一見、普通のスティックと同じ持ち方に見えますが、力が入っているのは小指、薬指です。
初心者の持ち方あるある3選

1.スティックを強く握りすぎる

ドラム初心者はドラムを叩くときについ力が入って、スティックを強く握ってしまいます。
スティックを強く握りすぎると指に指に豆ができたり、手首や指が使えず、上手くコントロールできなくなります。
2.脱力しすぎる

ドラムの教本等では「脱力して振る」ことがよく解説されています。
初心者の場合、必要以上に脱力しすぎていることがよくあります。
脱力しすぎていると、小さい音しか出せなかったり、スティックを落としたりします。
3.スティックが指から離れる

はじめのうちはスティックのフィンガーコントロールが上手くいかず、スティックから指が離れてしまいます。
指がスティックから離れると、ストロークが安定しなかったり、いい音が出しづらくなります。
スティックを上手く持てるようになるコツ

持ち方のポイントを押さえる

スティックを上手く持つためには、スティックの持つ時のポイントを意識して持ちましょう。
ポイントを意識するのと、意識しないのとでは上達速度が段違いです。
- スティックの3分の1くらいを持つ
- 人差し指と親指で挟む
- 他の指を添える
- 力を入れすぎず、楽に持つ
叩かないときもスティックを持つ

スティックを上手く持てる人と持てない人の決定的な違いは「持ち慣れているかどうか」です。
はじめはスティックを持っても違和感がありますが、慣れていくと自分の手の一部のように感じられます。
ドラムを演奏するときや練習するとき以外でもスティックを持つことで、スティックを手に馴染ませていきましょう。
スティックは友達!
- 練習するとき
- テレビを見るとき
- 携帯を触るとき
- 勉強するとき
- 移動するとき
- 寝るとき

ずっとスティックを持って、周りから変な目で見られないよう注意しよう
とりあえずスティックを振る

スティックを持つこと同様に、スティックを振ることも手に馴染ませるためには有効です。
実際に振ることで自分に合ったやりやすい持ち方がわかってきます。
座りながら太ももやクッション、練習パッドを叩いてスティックの振り方も馴染ませましょう。

太ももを叩きすぎると赤くなるので、痛くない範囲で叩いてね
まとめ:スティックを手に馴染ませよう
この記事ではスティックの持ち方やコツをまとめてきました。
- スティックの3分の1くらいを持つ
- 人差し指と親指で挟む
- 中指、薬指、小指をスティックに添える
- 力を入れすぎずに、楽に持つ
はじめのうちはデメリットのない「アメリカングリップ」を練習しましょう。
スティックは色々な持ち方があるので、状況によって持ち方をかえてドラムを演奏することを意識しましょう。
- マッチドグリップ
- フレンチグリップ:手の甲が上
- ジャーマングリップ:親指が上
- アメリカングリップ:上記2つの中間
- レギュラーグリップ
- ジャズ等で使われるグリップ
- 小指支点グリップ
- 小指と中指でスティックを持つ
スティックを上手く持てるようになるには「スティックを手に馴染ませること」が重要です。
- スティックの持ち方のポイントを押さえる
- 叩かないときも持つ
- とりあえずスティックを振る
上記3つを意識して行い、スティックを手に馴染ませていきましょう。
スティックの持ち方が慣れてくれば、ドラム上達もグッと近づきます。
もう一度スティックの持ち方を見直して、自分に合ったスティックの持ち方を見つけましょう。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
こちらの記事では「スティックの持ち方や叩き方」を解説しています。
ドラムってどうやって演奏するの?スティックの持ち方、基本的なドラムの叩き方をわかりやすく解説
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