【意外と簡単】手順通りで誰でもできるドラムチューニングの基本

ドラムチューニングアイキャッチ 全体
  • ドラムチューニングのやり方がわからない
  • チューニングが難しい
  • 自分の出したい音に調整できない

ドラムの演奏がある程度慣れてくると、自分の叩く音にこだわりたくなります。

ただ、自分でドラムをチューニングしていい音にするのは結構難しいです。

チューニングで自分の出したい音を出すためには、何回もチューニングして、感覚をつかんでいくしかありません。

まーしー
まーしー

こんにちは、ドラムをはじめて10年以上のまーしーです。

この記事ではドラムチューニングについて、やり方やコツ、時間がない時の対処法について書いていきます。

この記事を読むことでチューニングの知識が深まり、ドラムをいい音に調整できるようになります。

こんな人におすすめ
  • ドラムチューニングの基礎を知りたい人
  • チューニングをしてもいい音が出せない人
  • 時間がないときのチューニング方法を知りたい人

ドラムの演奏やテクニックは調べても、チューニングについては後回しにしている人は多いです。

しかしドラムをいい音で演奏するためには、チューニングは必須スキルです。

練習スタジオのドラムも、テンションボルトが緩んでいたり、良くない状態のときもあります。

そんなときにパパッと調整できるようになりたいですよね。

さっそく見ていきましょう。

チューニングとは「いい音をならすための調整」

チューニングイメージ

ドラムのチューニングとは「ドラムをいい音でならすために調整すること」です。

チューニングをすることで、ドラムの打面だけでなく胴部分も響き、いい音がなります。

また音程や余韻の長さを変えることができるので、カンカンなスネアドラムやズシっとしたバスドラムなど、好きな音に調整することができます。

次から具体的なチューニングのやり方を書いていきます。

チューニングのやり方

チューニングのやり方

チューニングのやり方は次の5つの手順で行います。

チューニングのやり方
  1. テンションボルトを緩める
  2. テンションボルトを指で締まるところまで締める
  3. チューニングキーでテンションボルトを締める
  4. ヘッドが均一に張れているか音を確認する
  5. 裏表のバランスを整える

ドラムのチューニングにはチューニングキーを使って行います。

Pearl(パール) K-080 チューニングキー

テンションボルトとはドラムヘッドを固定している器具です。

反時計回りに回すと緩まり、時計回りに回すと締まります。

まーしー
まーしー

チューニングキーが2つあれば楽に速くチューニングできるよ

テンションボルトを緩める

はじめにドラムヘッドを固定しているテンションボルトを緩めます。

チューニングキーで反時計回りに回し、緩まるまで回します。

この時、ヘッドが外れるまで回す必要はありません。

テンションボルトを指で締まるところまで締める

テンションボルトが緩まれば、指で締まるところまで締めます。

テンションボルトを時計回りに回し、締めていきます。

あまり力を入れすぎずに回るところまで回せばオッケーです。

チューニングキーでテンションボルトを締める

指で回らなくなれば、チューニングキーを使って締めていきます。

はじめにチューニングキーで締めるときは、180度を基準に締めましょう。

チューニングキーでテンションボルトを締めるときは、「対角線で締める」ことを意識しましょう。

対角線で締めることで、ヘッドのハリに偏りが出にくくなります。

テンションボルトを締める順番

チューニングキーを回すときはどれくらい回すか決めておくのが良いです。

時計をイメージすると決めやすいです。

例えば、最初に締めるときは6時、微調整するときは2時などです。

チューニングキーの回し方

ヘッドが均一に張れてるか音を確認する

全てのテンションボルトを締めれば、ヘッドが均一に張れているか音を確認します。

確認は次のように行います。

ヘッドのハリ具合の確認
  • 人差し指をヘッドの真ん中に当てる
  • テンションボルトから2〜3cmくらいのところをスティックや指で軽く叩く
  • 音が低ければボルトを締め、音が高ければボルトを緩める

余分な響きをなくし、ヘッド自体の音を聞くために人差し指をヘッドの真ん中に当てます。

テンションボルトから2〜3cmのところをスティックや指で叩き、音を確認します。

そのとき左右の音と交互に叩き、違いがあるかを聞きます。

周りよりも音が低ければボルトを締め、高ければ緩めます。

これを繰り返し、どこを叩いても同じ音がなれば片面は完了です。

裏表のバランスを整える

ドラムのヘッドには裏表があります。

裏と表によって調整する意図が変わりますので、覚えておきましょう。

チューニングの特徴
  • 表面のチューニング:ドラムの「音程」が変わる
  • 裏面のチューニング:ドラムの「余韻」が変わる

ヘッドの表面はドラムの「音程」を変えるためにチューニングします。

表面のヘッドは、締めれば締めるほど音程が高く、緩めれば低くなっていきます。

ヘッドの裏面はドラムの「余韻」を変えるためにチューニングします。

裏面のヘッドは、締めれば余韻が短くタンッという歯切れのいい音になり、緩めればターンという深みのある音になります。

チューニングのコツ

チューニングのコツ

ドラムチューニングはやってみると思ったようにいい音がならなくて苦戦する人も多いです。

そんな人は次のコツを意識しながらやってみましょう。

チューニングのコツ
  • 出したい音をイメージする
  • ある程度ざっくりやる
  • 慣れることが大事

出したい音をイメージする

ドラムチューニングにおいて、自分の出したい音をイメージすることは重要です。

自分がカンカンした高い音を出したいのか、ドスっとした重い音を出したいのか、歯切れの良い音を出したいのか、余韻の長い深みのある音を出したいのか、選択肢は無限にあります。

こんな音で叩きたいとイメージし、それに近づけるようにチューニングすることで上達していきます。

ある程度ざっくりやる

ドラムチューニングはある程度ざっくりやることも重要です。

チューニングは奥深いため、こだわりだすとチューニングだけでスタジオの練習時間が終わってしまうこともあります。

なかなかいい音に決まらなくても、その日は諦めてドラムの練習を始めましょう。

慣れることが大事

ドラムチューニングを1回2回やっただけで自分の好きな音にバッチリ決められる人は少ないです。

継続して何回も行うことで自分の中のルールも決まってきて、いい音にチューニングできるようになります。

チューニング練習のためにスタジオに入っていろいろ試すのも楽しくていいですよ。

それぞれの音程バランス:3〜5度の音で調整する

ドラム単体のチューニングができれば、全てのセットをチューニングすることができます。

それぞれのドラムは大きさが違うので、いい音にチューニングするとある程度バランスの良いセットになります。

より自分好みのバランスにセットしたい時は「3度〜5度の範囲内でチューニングする」ことを意識するとバランスの良いセットになります。

3度〜5度とは度数のことを表しています。

音程の度数は「元の音からいくつ上に上がるかを表したもの」です。

ドが基の音になれば、3度はミ5度はソです。

度数の話は細かく書くとややこしいので、興味がある方はこちらを参考にしてみてください。
https://inalesson.com/ontei_degree1/1409/

時間がないときのチューニング:打面のみ調整する

時間がない時のチューニング

一人で練習するときは音にこだわってゆっくりチューニングすればいいです。

しかし、バンドメンバーとのスタジオ練習となると、チューニングのみにあまり時間はかけられません。

ギターやベースが準備するのに5〜10分くらいだと思うので、その間にセッティングやチューニングを完了させないといけません。

これまで紹介してきたやり方でチューニングをしていると、10分で終わらせることはきびしいです。

そんなときは打面のみ調整しましょう。

時間がない時のチューニングは打面のみ調整するだけでも、ある程度いい音を作れます。

まとめ:チューニングに慣れて、好きな音で演奏しよう

以上、チューニングについてまとめていきました。

チューニングとは「ドラムをいい音でならすために調整すること」です。

かっこいいドラマーを目指すなら音にもこだわって演奏したいですよね。

チューニングのやり方は次の通りです。

チューニングのやり方
  1. テンションボルトを緩める
  2. テンションボルトを指で締まるところまで締める
  3. チューニングキーでテンションボルトを締める
  4. ヘッドが均一に張れているか音を確認する
  5. 裏表のバランスを整える

チューニングをする際には次のことを意識しましょう。

チューニングのコツ
  • 出したい音をイメージする
  • ある程度ざっくりやる
  • 慣れることが大事

ドラムセットのそれぞれの音程バランスは「3度〜5度の範囲内でチューニングする」を意識しましょう。

また、スタジオ練習でチューニングの時間があまり取れない人は「打面のみ調整する」ことで時間短縮できます。

チューニングは奥深く、自分の出したい音を完璧に再現するには経験を積み慣れていくしかありません。

毎回少しでもチューニングを行い、自分のこだわりの音が出せるように慣れていきましょう。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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