- かっこいいドラムソロを叩きたい
- 表現の幅を広げたい
- 単調なドラムしか叩けない
こんな悩みを持っている人は多いんじゃないでしょうか。
8ビートは安定して叩けるようになって、次のステップに進みたい人には「アクセント移動」の練習がオススメです。
アクセント移動が身につくと表現の幅がグッと広がり、シンプルな16分音符を叩いてるだけでもかっこいいフレーズに聞こえます。
僕は東京事変の「キラーチューン」のドラムソロを叩きたくて練習を始めましたが、ドラムの強弱をつけるのが上手くなったり、表現の幅が広がりました。
今回はそんなアクセント移動の練習方法やコツを紹介していきます。
アクセント移動ってどんな練習?
「アクセント移動」とは文字通りアクセントを移動していく練習方法です。
16分音符をオルタネート(左右交互)で叩き、そのうち1打〜3打アクセントをつけます。
練習の目的
アクセント移動を身につけることでこんなメリットがあります。
- 基本の4つのストロークが身に付く
- 表現の幅が広がる
- シンプルでかっこいいフレーズが叩ける
- 音量調整が上手くなる
ドラムセットにどうやって生かすかを僕の好きな曲で紹介します。
●キラーチューン/東京事変 ドラムソロ1分30秒〜
●完全感覚Dreamer/ONE OK ROCK イントロ

こんなの難しくて叩けないよー
安心してください。
すぐにはできなくても、少しずつ練習していけばできるようになります。
練習のコツ

アクセント移動の練習では次の3つを意識することで、効果的に練習できます。
- 4つのストロークを意識する
- 小さい音を意識する
- 音量の差は「打面からの距離」
4つのストロークを意識する

アクセント移動では4つのストロークを意識することが重要です。
ここで一度確認しておきましょう。
- フルストローク
- ダウンストローク
- アップストローク
- タップストローク
フルストローク

手を高い位置から振り下ろし、スティックを打面に当ててから、再度、高い位置まで戻す振り方です。
高い位置から振り下ろすので、大きい音が鳴ります。
次につながる叩き方はフルストロークかダウンストロークになります。
ダウンストローク

手を高い位置から振り下ろし、スティックが打面に当たってから、打面に近いところで静止する振り方です。
こちらも大きい音が鳴りますが、打面から近い位置に静止するので、次につながる叩き方はアップストロークかタップストロークになります。
アップストローク

打面の低い位置からスティックを当て、手を高い位置に戻す振り方です。
「打面から手を上にあげたら、スティックが当たっちゃった」くらいのイメージで叩くとやりやすいです。
低い位置から叩くので、小さい音がなります。
手を高い位置に戻すので、次につながる叩き方はフルストロークかダウンストロークになります。
タップストローク

打面の低い位置から叩き、打面の低い位置で静止する振り方です。
「キーボードを打つ」くらいの感覚で叩くをやりやすいです。
低い位置から叩くので、小さい音がなります。
打面から近い位置に静止するので、次につながる叩き方はアップストロークかタップストロークになります。
音量の差は「打面からの距離」

初めてアクセント移動を練習するときは、自分が思ってるほどアクセントとノーアクセントの差がついていないことが多いです。
音量差を大きくするためには「打面からの距離」を意識することが大事です。
- アクセント:高いところからスティックを落とす
- ノーアクセント:打面から1cmくらいでスティックを置く
小さい音を意識する

アクセント移動の練習をするときにアクセント部分を意識しがちです。
しかし、大切なのはノーアクセントの音を意識する必要があります。
普段ドラムを叩く時は大きい音で叩く音が多いので、これは無意識でもできます。
小さい音を意識することで、しっかりと音量差が生まれ、綺麗なアクセントがつきます。
練習方法
ここからは実際にアクセント移動の練習をやってみましょう。
- メトロノームで4分音符をならす(BPM 60〜180)
- 16分音符をアクセントをつけてオルタネートで叩く
- 1小節ごとにアクセントを変える
1打ごとのストロークをアルファベットで記載しているので参考にしてみてください。
アクセント1つ

まずはアクセント1つで練習しましょう
アクセント1つは片手がアップダウン、片手がタップになります。
はじめは1打ごとのストロークを確認するように行います。
慣れてくれば自分が楽に叩けるBPMに合わせて叩いてみましょう。
目標としてBPM180で楽に叩けるくらいになれば十分です。

連続して叩けない場合はそれぞれのアクセントに分解して、1つ1つ練習しよう
アクセント2つ

次にアクセント2つです。
アクセント2つは両手がアップダウンになります。
同じように手順を確認し、楽に叩けるBPMで行いましょう。
アクセント3つ

次はアクセント3つです。
アクセント3つは片手がアップダウン、片手がフルストロークになります。
全部通し



それぞれが無意識で叩けるくらいになれば、全てつなげて練習してみましょう。
ここまで叩けるようになればただの16分音符を叩いても好きなところをアクセントにできるので、かっこいいドラムソロを叩けるようになっています。
アクセント移動の応用練習

上の練習はもう習得したから、もっとレベルアップしたいよー
そんな方は次の応用もやってみてください。
基本はアクセント移動ですが、少し変えるだけでバリエーションがグッと広がります。
応用① 小さい音をダブルストロークにする

応用①ではノーアクセントのところをダブルストロークに変えてみましょう。
アクセント移動と同様に各アクセントを1小節ごと入れ替えて練習します。
キラーチューンのドラムソロはアクセント移動に一部ダブルストロークが含まれているので、この練習をすることで叩けるようになりますよ。
応用② アクセントをキックに変える

応用②ではアクセントをキックに変えて練習しましょう。
この練習は手足のコンビネーションの練習になります。
この練習ではノーアクセントは小さく叩かず、普通に叩きましょう。

キックがズレやすいので、注意して練習しよう
この練習は手足のコンビネーション練習としても取り上げています。
【1日5分】流れるようなフィルが叩ける手足コンビネーション練習
まとめ:アクセント移動でシンプルなフレーズをかっこよく
以上、アクセント移動の練習方法をまとめました。
アクセント移動が身につけばシンプルなフレーズでもかっこよかっこよく叩けるようになります。
- 基本の4つのストロークが身に付く
- 表現の幅が広がる
- シンプルでかっこいいフレーズが叩ける
- 音量調整が上手くなる
練習するときには次のポイントを意識して練習すると、効率よく練習できます。
- 4つのストロークを意識する
- 小さい音を意識する
- 音量の差は「打面からの距離」
練習手順は次の通りです。
- メトロノームで4分音符をならす(BPM 60〜180)
- 16分音符をアクセントをつけてオルタネートで叩く
- 1小節ごとにアクセントを変える
- アクセント1つ
- アクセント2つ
- アクセント3つ
- 全体を通して
はじめは4つのストロークを確認しながらゆっくりでしかできないかもしれません。
焦らず毎日練習することで自然と速くなっても叩けるようになってきます。
プロのようなかっこいいドラムソロを叩ける日はすぐそこです。
諦めずに頑張ってくださいね。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
それでは、またっ!
他の練習もしてみたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
【プロもやってる】上達のための基礎練習や、練習場所を解説
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